6月 梅雨の時期となれば、お楽しみの花’紫陽花(あじさい)’がある。
ちょっと検索していたら、「ガクアジサイ」と「ヤマアジサイ」というものがでてきて、
どう違うのか気になったので、さらに調べた。
ガクアジサイというのは、ガク(額)と言われるくらいだから、
一般のイメージの球状のものではなく、
この写真のように周りに額のように張り巡らしているものかと思った。
ガクアジサイ(額紫陽花)のフリー写真&無料画像素材
では、ヤマアジサイは?と画像↓を見ると、ほとんど同じ。
素人目には区別がつかない。
大きく分類としてとらえると、
★1 アジサイ(ホンアジサイ)変種 Hydrangea macrophylla)
最も一般的に植えられている球状のアジサイ。
セイヨウアジサイ(ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別)であり、
日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良した品種である。
★2 ガクアジサイ(原種 Hydrangea macrophylla Var. macrophylla)
原種のガクアジサイは神奈川県、伊豆半島、伊豆諸島の海岸付近の
海岸地帯の強い陽射しと潮風に対する適応力を発達させた種といえる。
★3 ヤマアジサイ(別種 Hydrangea serrataだが、
亜種Hydrangea macrophylla subsp. serrata 等とする説も)
福島県以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木。
「サワアジサイ」の別名があるように、
ブナ林などの夏緑広葉樹林の谷筋などに生育する。
自生地の範囲としてとらえると、
★1エゾアジサイ
北海道南部から本州の東北地方・日本海側の多雪地帯。
★2ヤマアジサイ
変種とされるエゾアジサイを含めると、
北海道南部から九州南端、さらに黒島、種子島、屋久島まで、
日本の各地に広く自生。さらに朝鮮半島南部、済州島。
主な自生地は、山間の流れに沿った湿潤な地や、
雪解け水のしみこんだ湿潤な地。
★3ガクアジサイ
最も分布域が狭く、三浦半島・伊豆半島の海岸沿いの一部、
伊豆諸島と小笠原諸島の南硫黄島・北硫黄島(本島にはない
ただ、今は、広く分布しているとも。
☆アジサイの花言葉
アジサイの花の色は咲き始めの淡い青から次第に色濃くなり、
やがて赤色が加わって紫色となり、まさに7?化の花。
このような花の色の変化を象徴して、
花言葉には「心変わり」とか「移り気」などが当てられたりする。
となると、あまり贈り物には喜ばしくない…なぁ。
☆シーボルトにとっては、アジサイは大和撫子のイメージだった?
アジサイは幕末(1823)にオランダ商館にやってきた
医師(ドイツ人)シーボルトの愛した植物の1つだ。
動植物に関しても深い知識を持った科学者でもあった。
日本にいた間、たくさんの動植物を採取し、
絵描きに詳細な図を書かせていた。
標本を作って母国にも送り、
ヨーロッパにおける日本の植物の研究の基礎になっている。
日本に居た期間は、「滝」という名前の女性と結婚している。
その名を借りて、なんとアジサイには Otakusa(お滝さん)の名を付けている。
☆★☆
日本原産の原種ガクアジサイから、一般的な球状のアジサイが改良されたのは、
私にとって新発見だった。
一説には、ヤマアジサイからガクアジサイが派生したともあったが、
これ以上は不明だった。
雨に濡れた紫陽花も、なかなか風情がある。傘をさしてのお散歩もいいなぁ。
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